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あとがき
一人旅から帰ってくるといつも思うことがある。
あの土地で見たあの夕陽の美しさをそのまま他者に伝達することは不可能なのだろうか、と。
それは言語に対しても感じてしまう。
翻訳では漏れてしまう感覚を言語に頼らずに別言語話者に伝達することができないだろうか。
かつ、その表現が双方向に通用するためには、互いの言語や芸術の要素をどの様にして蒸留すればよいのだろうか。
・仏語のRevivreが持つ意味の幅や文字の構成要素。
・英語の接頭辞”Re”がラテン語語源であり、英単語の多くが仏語、ラテン語からの借用語である歴史。
・漢字圏(アラビア語圏も)で発達した書道芸術と、それらに見られる「空の美学」
・筆先や、紙の原材料の違いにより各々に発展してきた文字の形
そして作品を通して伝えたい自分の「Revivre」の解釈と、そのイメージ
そんなものを詰め込んで仕上げた作品。